10周年記念スペシャルコンテンツ
10年を振り返る対談企画や101メンバー同士での座談会の様子などを随時更新!
ウェブディレクター座談会

今回は101designのウェブディレクター4人の座談会の模様をお届けします!
ディレクター土屋友和
ディレクター和田優作
ディレクター富樫咲貴
ディレクター松田澪衣菜
どうしてウェブディレクターになったの?
富樫:まずは土屋さんから、どうしてウェブディレクターになったのか教えてもらえますか?
土屋:最初にディレクターの仕事をしたのは前職のときだったんですよね。一年くらいコーダーをやったんですけど、ディレクションをやってみないかって打診があって、そのままディレクターになりました。
富樫:そうなんですね!松田さんはどうしてウェブディレクターに?松田さんはマーケターも兼任していますよね。
松田:私は自分をウェブディレクターではないと自覚しておりまして……マーケターと言えるかもちょっと怪しいですけど、マーケティング寄りの仕事ではありますね。以前SNSマーケティングの仕事をしていたことがあったので、それがきっかけで101に拾っていただいて。そこで保守案件ならできるのではっていうことで、案件を引き継ぐようになりました。常々ウェブディレクターってなんだろうって思ってます。
富樫:あーむずいっすよね。ディレクターって何も定義されていない職種だと思っているので、「ウェブディレクターって何?」っていうのは全員思いながらやってるんじゃないかな。
和田:確かに。
土屋:広いですよね。
富樫:広いし、ある意味誰でも名乗れるんですよね。
松田:マーケターもそうですよね。
富樫:確かにマーケターも同じですね。ディレクターもマーケターもすごい人はめっちゃすごいんですけど、誰でも名乗れるってなるとピンキリがすごい。和田さんはなぜウェブディレクターになったのでしょうか。
和田:それで言うと、僕の方こそ全然ディレクターではないですけどね (笑)
富樫:どういうことですか?
和田:僕は元々アパレルの仕事を8年間やっていました。そこからアフィリエイトの仕事を1〜2年、コンテンツマーケやSEOも少しかじった後に、インバウンド系の仕事をしていました。101に入社してからは何でも屋という感じでやってきたので、自分はウェブディレクターだとは思っていないんです。ウェブディレクターとしてがっつり入っているのは、最近の案件が初めてかなと思います。
富樫:これまで和田さんは101のセールスも担当していた感じですよね。
和田:そっちの方が強かったですね。富樫さんはどうしてウェブディレクターに?
富樫:私も別にウェブディレクターとは思っていなくて。よく分からないですよね。あまり定義づけたくないというか。ディレクションの領域っていうのはもちろんあると思うんですけど、ディレクターってやらないといけないことがたくさんあるじゃないですか。中にはサーバーサイドもすべて理解しているウェブディレクターもいますし。
土屋:うーん、そうなるとPMやテックリードの領域まで入ってきますよね。
富樫:そうですね……私は基礎となるウェブディレクションみたいなところはやってきたつもりですが、強みがほしいと思って、興味のあったデザイン領域を専門的に見るようになりました。
ウェブディレクターの仕事の面白さとは?
富樫: ウェブディレクターの面白さはなんだと思いますか?
和田:ウェブディレクターというよりは、今の仕事の面白さになるんですけど、基本的に何も定義されていないが故に何でもできるっていうところですかね。クライアントとやりとりをしながらチームのメンバーとものを作っていく仕事もあれば、コンサル的な立ち位置で事業のサポートをすることもありますし、プロジェクトを始めるにあたって資料を作ったりすることもあります。手広くいろんなことができるというのはこの立場ならではの面白さなのかなとは思っていますね。
富樫:すごく器用ですよね。和田さんは結構オールマイティなところにいるのかなと勝手に思っています。
和田:めちゃくちゃ飽き性なんですよね。一つのことをやっていられないので、色々やらせてもらっていた方がありがたいって感じです。
富樫: 性分には合っているんですね。土屋さんはいかがですか?
土屋:一番最初に知らないことを知っていける立ち位置っていうのはすごくいいなと思いますね。案件を整理して、アウトプットするというところの心地よさはあるのかな。和田くんの言う通り、飽きっぽい人には向いている気がします。話は逸れますが、私自身が一番プロと言えるのはライティングなんですよ。
富樫:あっそうなんですね!完全に初耳だったんで、びっくりしました。ちなみにライティングっていうと文章の方ですか?コピーの方ですか?
土屋:どちらもやりましたね。
富樫:えー、めちゃくちゃすごいなあ。素敵です。
土屋:ディレクターはライティングや編集をすることも多いので、そういった意味でも楽しいですね。話を戻しますが、知らないことを一番最初に知っていけるっていう楽しさや、クライアントと話していく楽しさっていうのはすごく大きいなと思います。
富樫:ありがとうございます。個人的に新しい発見があって、面白かったです。私はウェブディレクターの面白さを一言でいうと、定型がないから好きなことをやれることに尽きると思っています。和田さんや土屋さんがおっしゃったように、自分の得意な方に手を伸ばしてもいいじゃないですか。そっちに手を伸ばしていくと、自分の強みにもなるし、会社の強みになるはず。そういう意味では自由度が高い職種なのかなと思っています。
土屋:その通りだと思います。
富樫:松田さんは?
松田:クライアントがいろんな業種業界っていうのは、私も好きなところですね。いろんな業界のことを知りながら仕事ができるのは、この職種の面白さだと思います。マーケティング的な仕事でいうと、一度きりではなくクライアントと継続して関係を構築していけるのがいいなと思っています。大変なときもありますけど、徐々に関係が築かれていくのが嬉しくもあり、面白くもあり。あとチームで働くのも好きなので、最近の101はチーム感があって嬉しいです。
ディレクターに求められること
富樫:じゃあ次行きましょうかね。土屋さん、何か話したいトピックスはありますか?
土屋:うーん、なんだろうな。私はいつも採用のことを考えているので、ディレクターが世の中に求められていることと、現実は違うよねっていう話はしたいなと思っていました。
富樫:あー、確かにそうですよね。チームとか会社に入ってみないとそのときの本当の課題って分からなくて。
土屋:本当にそうですよね。
富樫:それが単純にディレクションの技術なのか、チームビルドの技術なのか、色々あると思うんですけど……
土屋:そうなんですよね。ディレクションの領域もその会社やチームに入ってみないと、結構分からないなと思うんですよ。だから私たちが望む人ってこういう人だよねって話ができるといいなと思っています。そりゃスーパーマンみたいな人がいてくれるといいんですけど、それは現実的ではないと思いますし……
富樫:スーパーマン、いた方がいいですか?
土屋:あー、いや、難しいな。
富樫:私はスーパーマンは必要ないんじゃないかなと思っていて。野球で例えるとメジャーから帰ってきたOBが大きい顔するみたいな感じじゃないですか。そのチームにあった視座みたいなところがあると思うので、そのチームの良きレベル感をみんなで合わせながら高め合っていくのがいいんじゃないのかなっていつも思うんですよね。メジャーから帰ってきたOBとかが急に入ってきて、その人の基準に合わせられない人たちがこぼれ落ちていくっていうのはもったいないと思うんです。
土屋:たしかに、本当にその通りですね。会社のフェーズにもよるし、文化にもよると思うんですよ。そこで言うと、いまの101に必要なのは、101の文化を理解しながら必要なところを補填し一緒に高めあっていける人。そういった人が入ってくれたらチームとして調和するし、その人にとっても居心地が良いと思います。スキルも大事ですが、そのような人柄をより重視したい。
富樫:うんうん、おっしゃる通りだなと思います。
これからの101をどうしていきたい?
富樫:和田さんは何か聞いてみたいことはありますか?
和田:そうですね、「これから101をどうしていきたいか」については聞いてみたいです。最近入社された富樫さんと長く勤めている土屋さんのビジョンを聞いてみたいなと思いますね(笑)
最初は富樫さんから聞いてみても良いですか?
富樫:個人的には、101は若くて学ぼうという気持ちが強い人が多いと感じているので、そこをサポートしていけるといいなと思っています。会社としては、そうですね。今後独立をするようなメンバーも出てくるかもしれないですけど、会社は別になってもつながりは増えていくだろうと思っていて。そういった関係の構築は東京では難しいと思うので、この会社でできたらいいなと思っています。いい意味での地方の絡みというか、悪い意味でのギャングっぽさというか……
和田:族みたいな?笑
富樫:そう、族っぽいところ(笑) 捉え方次第だとは思うんですけど、河東さんは人との関係作りが得意な方だと思うので、そういったところを最大限活かしつつ、今後も一緒にやっていきたいなと思っています。
和田:ありがとうございます。土屋さんもお願いします。
土屋:私が久々に現場をやり始めたからだろうけど、いま思いつくのは実務的なところですね。また言葉の領域から仕事ができれば良いなと思っていて、もう何年も前に社内で「こんなことやりたいね」って話していたことで、言葉の領域からヴィジュアルへ落とし込んでいくデザインシステムの構築というのを101でやってみたいです。そうすれば、また違った101の魅力が出てくるのではないかと思っています。最近、UIUXチームも発足しましたし。
富樫:UIUXチームにも言語化が難しいと感じているメンバーも多いので、そういったスキルやナレッジは欲しいですね。
土屋:ですね。会話すること、書き起こすこと、そうやってアウトプットできる土壌があると、気付きも起きやすい。
富樫:うんうん、言語化はデザインですからね。
土屋:そうですね。そう考えることが当たり前の会社になりたいですね。
富樫:入社当時から「デザインをみんなでしていきましょう」って言わせていただいていたかと思うんですが、そう言うことなんです。ディレクターだろうが、誰だろうが、全員やらないといけないことはデザインなんですよね。
和田:社名にもデザインって入ってますしね。
富樫:だったら尚更ですよねっていう。余談でした(笑)
和田:松田さんはありますか?
松田:そうですね〜。この厳しい世界を生き残るには、もうちょっと社会へのメッセージ的なところは強めていきたいなと。なんで存在するのか、みたいな。
土屋:哲学的。
富樫:急にディストピアにいっちゃった(笑)
松田:(笑)
世の中から求められる会社であり続けたいし、そのために変化し続けることは必要なんだろうなっていうのは感じますよね。あとは、社員の人数が増えてきてからの方が会社としては面白いですけど、これからさらに人間関係ってやつが複雑になっていくでしょうから、良い環境作りは頑張りたいですね。
土屋:本当ですね。
和田:そうですね、本当に。
松田:和田さんはどうですか?
和田:前職の社長が「世の中のサラリーマンが通勤時に憂鬱そうにしている顔を俺は変えたいんだ」っていうことを口酸っぱく言っていて、その言葉には僕もずっと共感しています。メンバーがいてこそ会社は成り立っていると思うので、一人ひとり楽しく働いてほしいという気持ちはありますね。人間関係然り、楽しいと思える案件が潤沢にあるのは魅力の一つにもなると思います。それを楽しいって思ってやってくれる人たちが集まればそれはそれでいいと思いますし。ただ、ずっと楽しいと感じることばかりではないと思うので、そういうときに手を差し伸べられる間柄であったりとか、そういう関係作りはぜひ今後伸ばしていってほしいなと思いますね。
富樫:UIUXチームでは、定例会議の際になるべく余談をするようにしてます。余談って、チームを作る上では一番大事なんじゃないかな。みんな、楽しく働きたいじゃないですか。嫌な思いもしたくないし。
和田:できることならそうですよね。
富樫:怒られたくないし、褒められたいし。
和田:人間だもの、ですよね(笑)
富樫:人間だもの、ですよ(笑)
そういうのを大事にしたいと思いますよ、いつも。
松田:そろそろお酒が必要なトークになってきましたね。
土屋:酒が飲みたいね。酒はいいよね。
富樫:またいいお酒を飲みましょう。